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ホームページの信頼度アップ!今さら聞けない「SSL/TLS」の基本と導入メリット

  • 2025/09/10
  • WEB

最近、ホームページのURLが「https://」で始まっているのをよく見かけませんか?

実は、この「s」には大きな意味があります。「s」がついていない「http://」のサイトは、今や “安全ではないサイト” と見なされ、訪問者に不安を与えてしまいます。さらに、ブラウザからの警告によって、ビジネスのチャンスを逃すリスクもあるのです。

この「s」をつける仕組みが SSL/TLS(エスエスエル/ティーエルエス) です。本コラムでは、SSL/TLSがなぜ必要なのか、どんなメリットがあるのかをわかりやすくご紹介します。

SSL(TLS)とは?

SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でやり取りするデータを暗号化して安全に送受信する技術です。現在は、SSLの後継である TLS(Transport Layer Security) が使われていますが、一般的には「SSL」と呼ばれることが多いため、ここでは SSL/TLS として説明します。

例えば、お問い合わせフォームで入力した「名前」「メールアドレス」「電話番号」などの情報を、第三者に盗み見られたり書き換えられたりしないよう守るのがSSL/TLSです。つまり、SSLは企業とお客様の信頼をつなぐ“鍵”のような存在です。

どうしてSSL/TLSが必要なの?

昔は個人情報を入力するページだけSSLを使うのが一般的でしたが、今では すべてのページをSSL化(常時SSL化)することが基本 になっています。国内の上場企業では、常時SSL化の対応率が 93.7% に達しており、SSL化はもはや「市場に参入するための最低条件」と言えます。その理由は大きく3つです。

1️⃣ セキュリティの向上

暗号化されていない「http://」の通信は、悪意ある第三者に内容を盗み見られたり、改ざんされたりする可能性があります。SSL/TLSを導入することで通信内容が暗号化され、安全性が大きく向上します。特に最新の TLS 1.3 を使えば、より効率的で強固な暗号化を利用できます。

2️⃣ 閲覧者の安心感とビジネス機会の保護

Google Chromeなどの主要ブラウザでは、SSL/TLS非対応のサイトにアクセスすると、訪問者に「安全ではありません」といった警告が表示されます。この警告はユーザーが不安を感じてサイトを離れる原因になり、問い合わせフォームや購入画面でのコンバージョンを大きく妨げます。安心して見てもらうためにも、SSLは欠かせません。

3️⃣ Googleの評価にも関係(SEO対策)

Googleは検索結果の評価で「コンテンツの質」に加え、「使いやすさや安全性」も重視しています。HTTPS接続の安全性は、この「使いやすさ」の評価に直結します。つまり、SSL/TLSに対応していないウェブサイトは、SEOの面でも不利になりかねません。

SSL/TLSが設定されていないとどうなる?

SSLに対応していないサイトでは、ブラウザの上部に 「安全ではありません」 という赤い警告が表示されます。この警告は、せっかく獲得したトラフィックやお客様の信頼を一瞬で失うリスクです。また、SSL未対応の企業は国内市場において「セキュリティ対策が遅れている企業」と見られる可能性もあります。

知っておきたいもう一つのリスク:企業の実在証明

最近では、悪意ある攻撃者も簡単にSSL証明書を取得し、HTTPS化されたフィッシングサイトを作ることがあります。そのため、単に暗号化するだけでなく、「誰が運営しているか」を証明することが重要です。個人情報や決済情報を扱うサイトでは、有料SSLが提供する OV(企業認証)EV(拡張認証) が、顧客の信頼を守る重要なツールとなります。

SSL/TLS化の方法

SSL/TLSはレンタルサーバーやドメイン管理画面から設定できます。多くのサーバーでは 無料SSL(DV証明書) があり、ボタンひとつで設定できる場合もあります。

ただし、注意したいのが リダイレクト設定 です。「http://」から「https://」へ正しく転送されるように 301リダイレクト を設定しないと、検索エンジンがHTTPとHTTPSを別ページとして扱い、SEO評価が分散してしまいます。また、古いURLをブックマークしていたユーザーが404エラーに遭遇するなど、ユーザー体験も悪化します。

さらに、SSL証明書の有効期限は短くなっており、2029年3月15日以降は47日ごとの更新が義務化される予定です。手動管理では更新漏れによるサイト停止のリスクがあるため、自動更新の設定も重要です。

SSL/TLSは、ホームページを安全に守り、訪問者に安心感を与え、ブラウザ警告による離脱を防ぎ、Google評価にもプラスになる、ホームページ運営に欠かせない 「信頼性インフラ」 です。

もしまだ「http://」のままであれば、早めのSSL化をおすすめします。

「自分で設定するのは不安…」「リダイレクト設定が難しい…」「将来の運用負荷が心配…」という場合は、ぜひ [貴社の会社名やサービス名] にご相談ください。現状の診断から、SEOを意識した正しいリダイレクト設定、そして2029年以降に備えた自動更新体制の構築まで、安心・安全なホームページ運用をサポートいたします。

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